九州自動車道で、14日朝、一部区間の通行止めが解除され、17日ぶりに全線が開通

大地を揺るがした激震から十七日。途切れていた九州の「背骨」が、ついに一本の帯となって再び繋がり直した。上空から見下ろせば、黒々としたアスファルトの上を、滑らかに車が流れていく。車窓の向こうに、確かな息吹が戻ってきた。

熊本県の松橋インターチェンジから宮崎県のえびのインターチェンジまで。途絶していた区間の通行止めが解除され、九州自動車道は全線で息を吹き返した。甚大な被害を受けたにもかかわらず、わずか半月余りでの全線開通である。「奇跡ですね」「日本の技術力はすごい」。ハンドルを握る人々の言葉には、深い驚きと感謝の念が滲む。

裂けた路面を埋め、ずれた地盤を補修する。現場で汗を流し続けた作業員たちの技術と執念が、この短期間での復旧を支えたことは疑いようもない。途絶えていたライフラインを繋ぎ直した手腕に、心からの敬意を表したい。

もっとも、大地の傷痕がすべて消え去ったわけではない。宮原サービスエリア周辺には今なお対面通行の区間が残り、車窓から見える景観は地震の猛威を無言で物語っている。さらに、南九州自動車道の一部など、今も通行止めが続く地域が存在するのも事実だ。

道路とは単なるコンクリートの構造物ではない。被災地へ物資を届け、人と人とを結ぶ「血液」そのものである。南北をつなぐ大動脈が再び脈打ち始めたことで、被災地の復旧と復興への足取りは間違いなく加速していくだろう。

不通の闇を抜け、再び走り始めた車輪の音は、未来へと向かう九州の力強い足音に重なる。完全な日常が戻るその日まで、この道は人々の希望を乗せて走り続ける。

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